日本一の「おもしろ薬局」を目指す!

日本一の「おもしろ薬局」を目指す!

鳥取市内に7店舗の調剤薬局を展開している、「徳吉薬局」。従来の「町の薬屋さん」以上の役割を果たし、「まちづくり」「地域づくり」に積極的に関わっていることをご存知ですか?新たに企業理念として掲げた“More Than A Pharmacy”では「薬局を越えた存在でありたい」という思いとともに、新事業にも挑戦しています。 そこで、今回の特集では、「日本一のおもしろ薬局を目指す!」徳吉薬局の徳吉淳一さんに、様々な取り組みと地域との関わり方についてお話を伺いました!

医療を通じて培ってきたことを軸に、この地域に住んでいるみんなをより豊かにしたい

-病児保育事業や料理教室、セミナーなど、企業理念“More Than A Pharmacy”を掲げてから活動が注目されていますが、従来の薬局としての経営からいつごろから発想を切り替えていったのですか?

昨年(2017年)から取り組み始めました。今までは、どちらかというと、「患者さんのために」という「個人に対する貢献」が前提の理念だったのだけど、それが、「地域全体のために」と視野を広げていきました。医療を通じて培ってきたことを軸に、この地域に住んでいるみんなの生活をより豊かにしたい。だから従来の「薬屋さん」であるということだけではなく、それに付随したほかの事業もやってみてもいいよねっていう発想になれたので、結果的に、いろいろなことをやっていく中で経営的な視野も広がっていくきっかけとなったので、よかったのかなと思います。

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-セミナーや料理教室などを定期的に開催していますが、地域の人との関わりで特に気を付けていることは?

一番は「ニーズ」ですね。何を求めているのかっていうところですね。独りよがりで自分たちがいいと思ってやっても、地域の人たちは本当にそれを望んでいるのか。自分たちのやりたいことを貫き通すっていう考え方もあるとは思うんですけど、地域への貢献っていう意味では、「僕らは何を求められているのかな」っていうことには特に慎重になっていますね。

-今までの活動での手応えはどのようなことを感じていますか?また、今後の展開は?

実感できる手応えというのは、実はまだ半信半疑なんです。まだ道半ばで出来ていないんじゃないかと思うことはたくさんあります。ただ、「薬局のイメージを覆す」っていういい意味での驚きを提供することは続けていきたいです。今のところ地域の人を対象にした「健康セミナー」であったり、「講演会」や「料理教室」をやっていますけど、今ある活動を頑張ってやっていくことで次の展開につながっていくと思っているので、継続していきたいですね。
それに、今サッカーのフェルナンジーニョ選手をアンバサダーとして活動に協力してもらってますから、今後はそういった仲間を増やしていきたいです。自分たちだけでは満足な地域貢献もなかなかできないことなので。異業種とのコラボレーションを積極的にしていって、地域のことを一緒考えて、展開してきたいですね。

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2018年シーズンのガイナーレ鳥取のトレーニングウェアには徳吉薬局のロゴが!

僕らは鳥取の強みを生かす企業になるって決めた

-「まちづくり」「地域づくり」、鳥取での取り組みで大変なところ、課題はどういうところにあると思いますか?

「まちづくり」とかっていうのは、そこに住んでいる住人が「これではいけない」とか「こうしよう!」って気が付いて声を上げていくのが本来の形だとは思うのですけど、鳥取を含め、小さな町で暮らしている人の多くは、「やりかたがわからない、誰に言ったらいいかわからない」ということで盛り上がっていけない部分もあると思うんです。それだったら、誰かが音頭を取っていかなきゃいけないでしょ。案外横のつながりもなかったりする地域もあるので、旗振り役っていうのは誰か出てこないと、本当の意味での「まちづくり」や「地域づくり」をしていくっていうのは難しいんじゃないかな、と僕は感じます。なので、僕らみたいな企業が音頭をとって、そこに住民がついていくっていう形が今の理想じゃないでしょうか。実際どうやったらいいかわからないっていう人がほとんどだと思いますから。

僕らは“More Than A Pharmacy”として従来の経営から切り替えるときに、そういった「地域づくり」を含めた、鳥取の強みを生かす企業になるって決めたので。大手資本が入ってきても負けない企業として地域に生き残っていかなきゃいけない。鳥取はほんとに小さい県だけど、小さいからこそみんなの意識次第でちょっとづつ良くなっていくと思うんですよ。僕たちはそのお手伝いができる存在でありたいですね。

徳吉薬局さんのMore Than A Pharmacy

病児保育とくよし
鳥取市2施設目となる病児保育施設として2015年にオープンした「病児保育とくよし」。共働き家庭が多い鳥取において、働くお父さんやお母さんさんのサポートというのは切実な問題。「子どもの体調が悪いけど、仕事は休めない」そんな時に安心して利用できる環境を整えています。医療機関では「栄町クリニック」と連携してお子さまの体調を管理しているので、急な体調変化にも対応します。経験豊富な保育スタッフを中心に、薬剤師、医師のチームでお子さまの症状や体調に合わせてケアできる施設です。

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体調のすぐれない子供たちも安心して過ごせる明るい室内

季節を感じられる雰囲気

健康セミナー・出張体験など
月に一度ほど、テーマに沿ったセミナーを開催しています。薬の保管方法や服用方法など基本的なこともお話します。

また、地域のイベントなどで薬に関する講演を行ったり、出張測定などもしています。

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気高あすなろで行われた「なぎさカフェ」でのHbA1c(糖尿病である可能性を判別する数値)の出張測定(2017年12月)

地元企業サンマートさんとの共同企画で開催されたセミナーでの講演(2017年6月)

料理教室
月に一度、徳吉薬局栄養士さんによる料理教室を開催しています。 健康にかかわる栄養のお話の後は、楽しいクッキング!季節のメニューを用意してますよ!

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2017年12月の料理教室では親子で楽しめるアイシングクッキーを作りました!

徳吉薬局栄養士さんの料理教室での人気メニュー「薬膳カレー」はイベントに出店しても即完売!