「隼Lab.」 鳥取で未来の田舎のモデルをつくる!

隼Lab.特集
2017年3 月に幕を閉じた八頭町の隼小学校。この場所が、「隼 Lab.(ハヤブサラボ)」として、地域や企業・行政が一体となり地域課題の解決や新たな産業・雇用を創出する場に生まれ変わります。今回の特集では、12 月 10 日に迫ったオープ二ングイベントの詳細、隼 Lab.の担う役割、鳥取の未来へ託した思いなどを、「隼 Lab.」運営の株式会社 シーセブンハヤブサのお二人へ緊急取材しました! 八頭町から、鳥取が「未来の田舎のモデルになる」チャレンジのスタートです!

「ここに来たらこんなことができるんだ」っていう想像が膨らむようなイベントにしたい

隼Lab.特集
―いよいよ、待ちに待った隼 Lab.のオープンが決定しましたね。12 月 10 日にオープニングイベントをされるそうですが?

藤田芳美氏(以下藤田):はい!企画しています!来ていただけるみんなが楽しめるようなお祭りみたいにしようと思っています。

―小学校の校舎なので「文化祭」みたいですね。

古田琢也氏(以下古田):ですね!文化祭!あれ?これもしかして「入学式」じゃない?

藤田:そうしたら最初は「さんぽ」の音楽でみんなで入場からじゃないですか?(笑) 
本当にたくさんの方に来てほしいです。
企業が入っているから自分とは違うとか、敷居が高いみたいな感覚は抜きにして、
「ここに来たらこんなことができるんだ」っていう想像が膨らむようなイベントにしたいです。
―内容も大人から子供まで楽しめる企画がいっぱいですね!

藤田:入居企業によるプレゼンテーションや、家庭科室での料理教室、木工系のワークショップやクラフト雑貨マルシェ、エクササイズ、さらに小学生による傘踊りや、地域団体による和太鼓など盛りだくさんなオープニングになる予定です。
出店される方にも来てくださる方にも楽しめる内容にしていきたいです。にぎわっている姿を見たいですね。スタートした段階から、この隼Lab.を多くの人に知ってもらいたいのでオープニングイベントでも、この場所がどう利用できるのかというプレゼンテーションの場になればいいなと思っています。「なにかここで楽しいことが続きそう」「これからどうなっていくんだろう」。そう今後に期待してもらえると嬉しいですね。

―古田さんは隼 Lab.運営の代表を務めているわけですが、もともとはデザイナーが本職ですよね。ここで地域事業を起こそうと思ったきっかけは何ですか?

古田:自分たちの地元が元気がなくなっていき、昔からの友達が「鳥取つまらん」という声を聞いて、だったら自分たちでおもしろい場所にしようという思いでスタートしました。最初は東京で鳥取の食をPRするイベントなどをやっていたのですが、そのころ隼駅前で「JA跡地をどうにかしてくれないか」という話が挙がって。
その時はデザイナーとしてブランディングに関わろうとしていたんだけど、その話を地元の仲間にすると「(八頭町をみんなが帰ってきたくなる場所にしたいという想いで)会社辞めて何かしたい」と言いはじめたんですね。だったら俺も本気でやろう!という流れでHOME8823を地元の同級生とやり始めたのがきっかけですね。
その後、株式会社トリクミを設立して、現在はHOME8823、BASE8823(ゲストハウス)を運営しています。

隼Lab.で一番やりたいことは「未来の田舎のモデルをつくる」ということ

―今回オープンの「隼 Lab.」は、小学校の校舎を再利用しての運営です。きっかけは何ですか?

古田: どこの地域も閉校になった小学校をどうするのか? という課題はすごくあります。校舎をそのまま残しておけばいいっていう声もあるんですが、残すだけでも膨大な維持費がかかるんですよね。かといって維持費をかけずに放置しておくと、建物もボロボロになって、どんどん治安が悪くなって、というような悪い流れになったり。町からは子供の声も聞こえなくなって、お年寄りばかりの昼間に火事や事件が起きても対応できない。そうなってくると、大袈裟かもしれませんが町が存続していけなくなるのではと思っています。
だからと言って、壊すとなったら学校の校舎って壊すだけで数千万ぐらいかかるんですよ。それに隼小学校の校舎って平成 6 年に建て替えられたばかりで、めちゃくちゃきれいなんです。なので、どうにかこの小学校をこのまま終わらせず何とかできないかと考えていました。ちょうどその頃、八頭町と東京の会社のソフトバンクヒューマンキャピタルさんが提携契約をして八頭町の地域課題をITやテクノロジーの力で解決するような、イノベーションが起こる町にしようという動きが始まりました。そして、隼小学校をイノベーターが集まる戦略拠点として使いたいという方針が決まったんです。
ただ、そんな施設を作っても町運営では、継続して運営していけない。町にばかり任せておかないでちゃんと運営していく体制を作っていかないと一過性で終わってしまう危機感もあり、今回民間で運営会社をつくり運営していこうという話になり、社長をしてくれないかと打診していただきました。
隼 Lab.で一番やりたいことは「未来の田舎のモデルをつくる」ということです。その為に大なり小なり様々なチャレンジが巻き起こる場所にしたいですね。

―建物の中ではどのようにスペースが分かれているのでしょうか?

古田:2 階と 3 階がオフィスですね。1 階はカフェとか訪問看護の事務所などにも使用します。あとは、図工室とか家庭科室は設備をそのまま生かしてワークショップ教室や料理教室に利用できますね。そのほか、子育て世代などの女性の社会進出っていうのは応援していきたいなって思っていて、1 階のスペースを数人のママでシェアして、週替わりとかでチャレンジショップというかたちをやっていこうかなとか、企画は立てていますね。
ハヤブサテラス
人々が行き交う玄関「ハヤブサテラス」
スモールオフィス
5~6人のスモールオフィス

仕事や趣味とか、次の何かに進みたい、チャレンジしてみたいっていう人が「自分の時間を求めて来られる場所」

―隼 Lab.には様々な特色があると思いますが、一番の魅力はどこだと思いますか?

藤田:隼 Lab.は「人と人がつながる場所、チャレンジする場所」であるというところに私は魅力があると思います。今回、2階には広いコワーキングスペースができます。ここは静かにしないといけない場所というより、自由にコミュニケーションをとりながら仕事ができる場所です。そこに入居企業はもちろんフリーランスで活動している人やスキルアップの勉強をする人、学生さんや趣味を何か次にいかせないかなって考えている人などがここに集まった時に、一人でしていた時には浮かばなかったアイデアや抱えていた悩みが解決したり、それぞれが持っている「強み」みたいなものが一緒になって次の新しい活動や事業に繋がったり。コミュニケーションを通してそういった動きが起こるかもしれません。
世代を超えたつながりや、例えば一人育児を感じているお母さんが仲間を求めて集まってくることで「一人」じゃないことに安心できたり、仕事や趣味とか、次の何かに進みたい、チャレンジしてみたいっていう人が「自分の時間を求めて来られる場所」だと思います。ここから新しいコミュニティが生まれる。小さなコミュニティがいくつも生まれ、それぞれがくっついてまた新しいコミュニティが生まれる。人がポイントとなってこういった動きが起こる場所って他にはなかなかないと思うので、魅力を感じます。

―人口が少ないからこそ、人がつながる機会を自分から積極的にもっていくっていうのは大事ですね。隼 Lab.は人が集まる場所として魅力的な施設になると思うのですが、一方で、現実的には冬季には厳しい積雪の問題があると思います。一年を通して人を集めるためのアイデアや企画などは検討されていますか?

古田:「藤田さんが朝 4 時から雪かきをする」(笑) 

藤田:え!(笑)

古田:ウソ、ウソ、ウソ(笑)でも、なんですかね、僕はそんなに雪問題はネガティブに考えてなくて。もちろん「人と人がつながる場所」っていうこともそうなんですけど、隼 Lab.で一番やらないといけないことは「未来の田舎のモデルをつくる」為のチャレンジだと思っています。なので、これから人口がますます減少していく中で、人口が減っていった時代の「町の最適解」(※1)って何だろうって、行政も民間企業も、地域住民もみんなで考えていかなきゃいけないと思っているんですよ。その先に、観光だったり、人が来るっていう場所は手段として繋がっていくっていうだけであって、一番のビジョンは「次の未来に向けた町づくり」。そして「未来へのチャレンジができるか」だと思っているんです。だから、一年のなかで冬に人が来るか来ないかではない。もっと長期の目線で向き合っていくという思いがありますね。

藤田:私は、「なにか楽しいことがあるな」、「盛り上がってるな」っていう場所なら、距離があっても季節関係なく人が集まると思うんです。
隼Lab.も、4月になると校庭の芝生広場が気持ちよくて、カフェでテイクアウトしてピクニックをしたりもできるようになります。地域の野菜などを扱ったマルシェも春からスタートしようかと考えています。外で子供たちが思いっきり走り回ったり、運動系のイベントなんかも楽しめますね。夏はテントを張って過ごしたり、プールで思いっきり泳ぐのも気持ちよくていいです。隼Lab.のテラスも気持ちよく過ごせる時期だと思います。
建物の中でも、各スペースでさまざまなイベントが開かれていたり、セミナーや企業のプレゼンが頻繁に行われて、地域の方の集まりから笑い声が聞こえてきたり。そんな活気が感じられる場所なら、どんな環境でも関係なく人が集まると思います。

古田:壮大なビジョンはあるんですけど、まずはとにかく、「この町面白いじゃん!」って思ってもらえる場所になっていけばいいかなって思いますね。
あの場所で何かやりたい!って思ってもらえるように頑張っていきたいです。


(※1 )現状から最適と考えられる解答
藤田 芳美さんプロフィール
古田 琢也さんプロフィール

隼Lab.オープ二ングイベント開催!!(12月10日 11:30~15:00)

各教室を使って様々なイベントを開催します!地元で活躍される出店者さんが大集合したCraft Marcheは、これからの季節にぴったりなアイテムや可愛いお菓子、癒しのアロマまで盛りだくさん!そのほか、親子料理教室、エクササイズにフラワー&木工ワークショップ。さらには、絵本の読み聞かせやプログラミング教室まで!!(事前申し込みが必要なイベントもあります。詳しくは隼Lab.のFacebookをご覧ください)
そして、同日オープンのカフェ「San(サン)」では、オープニング記念として、ご来場者様にふるまい料理をご提供!イベントの合間に、ほっこりくつろげる空間をご用意してお待ちしています!お楽しみに!

*駐車場あり(校庭が駐車場となっています)
*授乳室あり
クラフト マルシェ
地元で活躍するお店で賑わうCraft Marcheは、季節のかわいい小物もたくさん!
クラフト マルシェ
出店者のこだわりの手技や想いも感じられる品々は世代を超えて楽しめるものばかり!
体験
各世代に楽しめる体験もいっぱい!
ワークショップ
懐かしい図工室で、木や花を使って季節を感じる作品づくり
料理
親子料理教室でお菓子作りとカフェラテアート体験
San
カフェ「San(サン)」ではこだわりのサンドイッチやカヌレを提供。テイクアウトをして敷地内をピクニック感覚で楽しめます。(写真はイメージです)※イベント当日は通常メニューの提供はしていません。

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